『涼宮ハルヒの消失』と、GOSICKの第七話を見た。
まず、ハルヒ。
原作をそのままなぞっているから、普通に面白かった。
しかし、キョンが変質者まがいの発言をしたところはいただけない。
あの時点で朝比奈がハルヒの存在を知らないって、判りきっているじゃあないか。
次にGOSICK。
何だか今までと違って、怖かったわ。
今まではトリックも雰囲気もそこまでではなかったけど、今回は濃厚だった。
ただ、村長の豹変が面白すぎる。
『読書クラブ』でも感じのあったけど、あれが桜庭女史の元型なのかな。
まあ、面白かった。
といっても、話にほとんど連続性のないオムニバスだからね。
読了後の気分は、可もなく不可もない短編を一つ読み終えて、しみじみとしているような感じ。
最初は、なかなか世界観に入れなかったけど。
あと、ダリアンに鍵を差し込むシーンで、反射的にフロイト的解釈をしてしまったが――こんな私で大丈夫か?
ラノベの特徴というのは、エンターテイメントを前押ししているところだよね。
「純文芸」での心構えが「読んで何かを感じろ」というところだとしたら、ラノベは「読んで感動を与えてやる」といったような。
もちろんこれは過言で、厳密にははっきりそう分割できるものでないと思っているのだけど。
ただ、「楽しませてやる」というサービス精神がラノベの要素に大きいのは事実。
しかしその傾向はいいのだけど、私にとってどうしても楽しめないのがある。
例えば初期の戯言シリーズだとか、『とある魔術の禁書目録』だとか『撲殺天使ドクロちゃん』だとか。
これを読んだとき悪いインパクトが残って、未だ「ラノベ=内容がスカスカ」という印象が拭い去れない。
ただし最近は相性の悪いラノベには当たってないんだけどね。
慣れたせいもあるのだろうけど、むしろきちんとした内容のものに当たることが多い。
ラノベ強化期間、いまのところ異常なし。
次は『我が家のお稲荷さま』、か。
ちょっとだけ不穏な空気がしているかも。
コメ返
ヒプホさん>日頃から妄想・想像をしてる人間だったら
そう――かもしれませんねえ。
しかし説明しすぎても、自己満足作品には陥りやすいですよ。
西尾維新調でまどろっこしい文章の小説を書く投稿者は多いと聞きます。
(西尾維新自体は上手いのでしょうが)
何だか最近の傾向として、そういう小説が多いんですよね。
上記したような現象も起きていますし。
最近の流行なのか、私には解かりません。
シュウそんな遅起きで大丈夫か。
アニメは、なあ――。
あの時は、「やっぱラノベって薄いんだ」と思っちゃったね。
やはり原作に近いのが一番だよ。
忠実そのまんま、ってのも駄目だけど。
おいおい、ラノベはゆとりかい!
誰にでも読めるってわけじゃないと思うけど?
逆にあの文体だから読めない、って人もいる。
文章の柔軟さだけでなく、内容的にも。
「ラノベだから~」っていう偏見もあるかもしらんが、それを除いても客観的事実。
君の上でコメでも指摘されてたよ。
まあ、バカでも書けるとはいわないけど。
稲羽さんわーお!
それはまた謙遜したあとがきです。
飯粒の一件からは想像もできない――。
バカテスの頭脳戦部分は読み応えありますね。
主にそっちを楽しんだくらいです。
その実、結構ありますよ。
新人はむしろ説明不足より、過剰説明が気になります。
プロの人が新人賞に送る人へ注意するのに多いのも、過剰な状況説明だったり。
もちろん、説明不足な部分も気にかかりますが。
つかボンさん私は、バトルものだなっていう先入観があったので、より意識しました。
――ギャグ、ですか。
章の始めに入っている試験解答は面白いと思ったのですが、作中のはそこまで思いませんでした。
巻を追うごとに、面白くなっていくのでしょうか?
文章が簡素っていうのは、そういうことじゃないんですよね。
簡素じゃない文章を書く人といえば、入間さんとか、西尾さんとか、そんな感じです。
バカテスは適切なところに句点が打ってあり、変わった言い回しも少なかったと思います。
要するに「単純な文章」という意味ですが;
ラノベに(解かりやすいという意味での)簡単な文章は多いでしょうが、むしろ簡潔にまとめられた文章でないと、解かりにくいのですよ。
下手だなと思う文章をじっと見詰めていると、案外余計な描写が邪魔していることに気づきます。
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